国語辞典Japanese definitions
嚢中の錐
- さいのう才能あるひとある人は、ことさら殊更それをしゅちょう主張しなくてもおのずと自ずとめだって目立ってくるものであるというたとえ。
- しゅんさい俊才、のうちゅう嚢中のすい錐のごとき如きかれ彼は、ちょくに直にぶしょう部将いのうえ井上くろう九郎みつもり光盛をしてあかはた赤旗をたてて立ててまえ前ましめ、かれ彼みずから自らはかわ河をすみ済り、せんこ戦鼓をうつていくさ戦をいどみ挑み、たいら平ぐん軍のかれ彼がじん陣をつか衝かむとするにじょうじて乗じてみつもり光盛とう等をして、あかはた赤旗をたおして倒してしらはた白旗を飜し、きゅうに急にてきぐん敵軍をきょうげき夾撃せしめてだい大にかち勝ち、ついに遂にながしげ長茂をしてえちご越後にはしら走らしめたり。きごう(あくたがわ芥川りゅうのすけ龍之介きごう『きそ木曾よしなか義仲ろん論
- うじさと氏郷はきごう「すい錐、のう嚢にたまらぬふぜい風情のひと人きごう」だとしるされて記されている居るから、これもずいぶん随分おそろしい恐ろしいひと人だ。