国語辞典Japanese definitions
地の文
- ぶんしょう文章、しょうせつ小説などにおいて、せいさく制作しゃ者によりじょじゅつ叙述のもくてき目的でかかれた書かれたぶぶん部分。ぶんしょう文章とう等から、かいわ会話・はっせい発声、いんよう引用とう等がのぞかれ除かれ、ほうげん方言をふくんだ含んだこうご口語ひょうげん表現やいんゆ隠喩とう等のちゅうしょうせい抽象性のたかい高いしゅうじ修辞ひょうげん表現はさけられる避けられる。
- なお、ぶんらく文楽でせりふ科白がちのぶん地の文にとけあう融け合ううつくし美しさにとうぜん陶然としていたのでかいわ会話をなるべくちのぶん地の文のなか中にいれて入れて、ぜんたい全体のすたいるスタイルをかたりもの語り物のけいしき形式にちかづけた近づけた。
- でそのゆかい愉快さはどこからくる来るかといえば云えば、ひとつ一つはしょうせつ小説のようにちのぶん地の文がないという云うこと、もちろん勿論とがきト書があるけれどもあれはほんのじんぶつ人物のどうさ動作とか、ことば言葉のちょうし調子とかとくしゅ特種なひょうじょう表情とか、そういった云ったわずか僅かなちゅういしょ注意書で、しょうせつ小説のちのぶん地の文みたい見たいにじゅうよう重要なやくめ役目をするものでなくじゅうぞくてき従属的なものでしょう。ところがしょうせつ小説のちのぶん地の文になるとある或ばあい場合には、かいわ会話よりむしろじゅうよう重要となってきて来て、ひじょうに非常にたくさんのものがそのなか中にもられる盛られる。ことに殊にぼく僕のざいらい在来のようなしょうせつ小説のけいこう傾向ではいく幾とう等ひかえようとおもって思っても、ちのぶん地の文に於て、ひじょうに非常にせん繊かくびょうしゃ描写しがちであった。