国語辞典Japanese definitions
天網恢恢疎にして漏らさず
- てん天のかみ神がち地にはりめぐらした張り巡らしたあみ網は、ゆったりしてあらい粗いようであるが、けっして決してもらす漏らすことはなく、それにからめとられる搦め捕られる。すなわち、あくじ悪事をおこなえば行えば、いちじてき一時的にはにげおおせる逃げおおせるなどうまくいったようにみえる見えるが、けっきょく結局は、とらえられる捕らえられるないし乃至そのむくい報いをうける受けるということ。
- しま島さんにいわせる言わせると、きごう…きごう…おおや大谷ちひろ千尋というきょうぞく兇賊は、どうしてもひゃくにん百人いじょう以上のぶか部下をもって持って、それをてあし手足のようにはたらかして働かしている居る、ぎんこう銀行をひとつ一つしゅうげき襲撃するにも、にかげつ二ヶ月、さんかげつ三ヶ月もじゅんび準備をして、ばんぜんをきした万全を期したうえ上でなければてをくださない手を下さないらしい、とてもあれはとらえられない捕えられない.…きごう…って、かく斯こういう言うんです。するとうさみ宇佐美さんは、きごう…きごう…おおや大谷ちひろ千尋はどんなにえらいエライといった言ったところでこうが高がどろぼう泥棒だ、てんもう天網かいかい恢々そ疎にしてもらさずとゆう言うじゃないか、じき時期がくれば来ればきっとつかまる捕まるにそういない相違ない.…きごう…って、こう斯ういう言うんです。
- てんちゅう天誅もほねがおれる骨が折れるな。これでてんもう天網かいかい恢々そ疎にしてもらし洩らしちまったり、なんか何かしちゃ、つまらないぜきごう(なつめ夏目そうせき漱石きごう『ぼう坊つちやんきごう』きごう)