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2. やはん夜半、つき月のひかり光がいちかわ一川のあし蘆とやなぎ柳とにあふれた溢れたとき時、かわ川のみず水とびふう微風とはしずか静にささやき囁きかわし交しながら、はし橋のした下のおぶ尾生のしがい死骸を、やさしくうみ海のほう方へはこんで運んでいった行った。が、おぶ尾生のたましい魂は、さびしい寂しいてんしん天心のつき月のひかり光に、おもい思いあこがれた憧れたせいかもしれない知れない。ひそかにしがい死骸をぬけだす抜け出すと、ほのかにあかるんだ明るんだそら空のむこう向うへ、まるでみず水のにおい匂やも藻のにおい匂がおと音もなくかわ川からたちのぼる立ち昇るように、うらうらとたかく高くのぼってしまった昇ってしまった。