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1. それからいくせん幾千ねん年かをへだてた隔てたあと後、このたましい魂はむすう無数のるてん流転をえっして閲して、またなま生をにんげん人間にたくさなければ託さなければならなくなった。それがこういう云うわたくし私にやどっている宿っているたましい魂なのである。だからわたくし私はげんだい現代にうまれ生れはしたが、なん何ひとつ一ついみ意味のあるしごと仕事ができない出来ない。ひるもよるも昼も夜もまんぜん漫然とゆめみがち夢みがちなせいかつをおくり生活を送りながら、ただ、なんか何かきたる来るべきふかしぎ不可思議なものばかりをまっている待っている。ちょうどあのおぶ尾生がはくぼ薄暮のはし橋のもと下で、えいきゅう永久にこない来ないこいびと恋人をいつまでもまち待ちくらした暮したように。